目的の場所
ヴィルフランシュ・シュル・メールという名前の小さな町にやってきました。
ニースへ行きたい!と思ったのは、ここを訪れてみたかったからです。
丘の中腹にある郵便局近くの駐車場(後で車に戻るときの目当てになります)に車を停めて、目的の場所を探しながらお散歩開始です。
ここに来てやっと自分たちらしい時間のすごし方が出来るうれしさで足取りも軽く、あっちをウロウロこっちをウロウロ。これをしなければ旅にでてきた甲斐が無いのです。
まだ4時半頃ですが建物の密集した坂道は薄暗く、でも濡れた石畳に街灯が映ってとても綺麗。
坂道の曲がり角、突き当りの石の壁には聖母子像のレリーフが。
ヴィルフランシュ・シュル・メールは小さな港町です。
坂を下りきる少し手前にはみやげ物店などが並ぶ美しい道がありますが、今はシーズンオフでどの店も扉を閉ざしています。
石畳の石段を下りきると入り江に沿った道にでました。
道沿いに建ち並んでいるのは小さなホテルやカフェです。
夏にはモナコやニースからヨットで乗りつけて、新鮮な魚介料理を楽しむ人たちでいっぱいになるのだそう。
今は、ほとんどのレストラン・カフェは閉まっていました。
この道を歩いて目的の場所を探しましたが、うっかりその建物の前を通り過ぎてしまいひと回り、もう一度坂の上から降りてきて、なぁんだ、さっきここ通ったのにね!
こんなカラフルな建物の斜め向かい、海を背にした船着場の隣にその場所はありました。
コクトーの礼拝堂です。
(礼拝堂の内部は撮影禁止のため画像は絵葉書です。)
コクトーは1955年から57年にかけてこの礼拝堂のフレスコ画を描き、すべての装飾を自ら完成させました。
この漁師の村で過ごした自分自身の青春に捧げるとともに、この村の漁師に贈られた礼拝堂ということで、礼拝堂内部にはこのあたりの人々の暮らしや自然が伸びやかな線で描かれていますが、そこにとけ込むように親交の深かったジャン・マレーや当時コクトーのパトロンだったフランシーヌ・ウェイスウェラー夫人の肖像なども描かれています。
描かれた絵の一つ一つのストーリーを追いながら注意深くゆっくりと観賞しました。
キャンバスに描かれた絵や、彫刻は展覧会のために海を渡って日本へも運ばれます。
けれどこの礼拝堂はここへ来なければ見ることが出来ません。
旅の喜びはこんなところにもあります。
寒波の影響を受けて大変な思いをしてやっとたどり着いたけれど、ハイシーズンに訪れたならこの小さな礼拝堂はバカンスの人でごった返していたかもしれません。
こんなに静かに大好きなコクトーの渾身の作品と向かい合えたことは、幸せでした。
外へでると、空はもうすっかり藍色に変わっていました。
さぁ、今日こそは素敵なホテルを楽しむぞ!
(しかし、この日もホテルに続くゲートがわからなくて迷うくらいに真っ暗になっていた7時過ぎになってホテルに到着、翌朝はまだうす暗い午前7時にはチェックアウトしたので、日中の景色を全く見ないで終わりました。またしてももったいなかったです。)
このホテルのレストランはミシュランの☆つきだそうで、宿泊客だけでなく食事を楽しむために地元の人たちも訪れるということだったので、楽しみにしていました。
もともとフレンチがあまり好きではなく、東京でも本格的なフレンチレストランに行くことはめったに無いわたしたちですが、折角フランスに来たのですから、今までで最高!!すごく美味しかった~♪という食事を、一度は経験したいものです。
しか~し、8時の予約でカクテルを頂きながらメニューとにらめっこ、ワインを選んでちょこっとのんだら、猛烈な眠気が襲ってきて目を開けているのがやっとという有様。
見れば、相方も半眼の構えです。
後はもう何を食べたか食べなかったかさっぱり記憶も残らないままデザートに。
それも早くベッドに行きたい一心でもぐもぐ口に押し込んでコーヒーは飲んだっけ?
チーズって食べた?
いやぁ~?わからない。
で、終了。
よたよたと、夜道を歩いて、ベッドにたどり着いて爆睡。
そして、あっという間にあさ~~~!!
↑は朝の撮影です。
ニースへ行きたい!と思ったのは、ここを訪れてみたかったからです。
丘の中腹にある郵便局近くの駐車場(後で車に戻るときの目当てになります)に車を停めて、目的の場所を探しながらお散歩開始です。
ここに来てやっと自分たちらしい時間のすごし方が出来るうれしさで足取りも軽く、あっちをウロウロこっちをウロウロ。これをしなければ旅にでてきた甲斐が無いのです。
まだ4時半頃ですが建物の密集した坂道は薄暗く、でも濡れた石畳に街灯が映ってとても綺麗。
坂道の曲がり角、突き当りの石の壁には聖母子像のレリーフが。
ヴィルフランシュ・シュル・メールは小さな港町です。
坂を下りきる少し手前にはみやげ物店などが並ぶ美しい道がありますが、今はシーズンオフでどの店も扉を閉ざしています。
石畳の石段を下りきると入り江に沿った道にでました。
道沿いに建ち並んでいるのは小さなホテルやカフェです。
夏にはモナコやニースからヨットで乗りつけて、新鮮な魚介料理を楽しむ人たちでいっぱいになるのだそう。
今は、ほとんどのレストラン・カフェは閉まっていました。
この道を歩いて目的の場所を探しましたが、うっかりその建物の前を通り過ぎてしまいひと回り、もう一度坂の上から降りてきて、なぁんだ、さっきここ通ったのにね!
こんなカラフルな建物の斜め向かい、海を背にした船着場の隣にその場所はありました。
コクトーの礼拝堂です。
コクトーは1955年から57年にかけてこの礼拝堂のフレスコ画を描き、すべての装飾を自ら完成させました。
この漁師の村で過ごした自分自身の青春に捧げるとともに、この村の漁師に贈られた礼拝堂ということで、礼拝堂内部にはこのあたりの人々の暮らしや自然が伸びやかな線で描かれていますが、そこにとけ込むように親交の深かったジャン・マレーや当時コクトーのパトロンだったフランシーヌ・ウェイスウェラー夫人の肖像なども描かれています。
描かれた絵の一つ一つのストーリーを追いながら注意深くゆっくりと観賞しました。
キャンバスに描かれた絵や、彫刻は展覧会のために海を渡って日本へも運ばれます。
けれどこの礼拝堂はここへ来なければ見ることが出来ません。
旅の喜びはこんなところにもあります。
寒波の影響を受けて大変な思いをしてやっとたどり着いたけれど、ハイシーズンに訪れたならこの小さな礼拝堂はバカンスの人でごった返していたかもしれません。
こんなに静かに大好きなコクトーの渾身の作品と向かい合えたことは、幸せでした。
外へでると、空はもうすっかり藍色に変わっていました。
さぁ、今日こそは素敵なホテルを楽しむぞ!
(しかし、この日もホテルに続くゲートがわからなくて迷うくらいに真っ暗になっていた7時過ぎになってホテルに到着、翌朝はまだうす暗い午前7時にはチェックアウトしたので、日中の景色を全く見ないで終わりました。またしてももったいなかったです。)
このホテルのレストランはミシュランの☆つきだそうで、宿泊客だけでなく食事を楽しむために地元の人たちも訪れるということだったので、楽しみにしていました。
もともとフレンチがあまり好きではなく、東京でも本格的なフレンチレストランに行くことはめったに無いわたしたちですが、折角フランスに来たのですから、今までで最高!!すごく美味しかった~♪という食事を、一度は経験したいものです。
しか~し、8時の予約でカクテルを頂きながらメニューとにらめっこ、ワインを選んでちょこっとのんだら、猛烈な眠気が襲ってきて目を開けているのがやっとという有様。
見れば、相方も半眼の構えです。
後はもう何を食べたか食べなかったかさっぱり記憶も残らないままデザートに。
それも早くベッドに行きたい一心でもぐもぐ口に押し込んでコーヒーは飲んだっけ?
チーズって食べた?
いやぁ~?わからない。
で、終了。
よたよたと、夜道を歩いて、ベッドにたどり着いて爆睡。
そして、あっという間にあさ~~~!!
↑は朝の撮影です。
by junko73oz
| 2011-01-11 21:09
| 10・冬・フランスで・・・
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by junko73oz
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